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そら。 

 『降りてこいよ』と、いきなりやってきた石井が言った。専門学校で、ずっと同じクラスだった石井は、この夜、最近手に入れた車を見せに来たのだ。なぜわざわざそうしたか、本人にも説明できないらしいのだが。
 「へぇ…なんちゅう車?」『フェスティバ。友達から安ぅーに買ぉたんや。そこらをちぃと回ってめーへんか。』
 時間は八時を過ぎていた。一月の夜に吐く息が白い。二人を載せて、車は走り始めた。
 『これな、屋根が開くねン』「あ、ホンマや、開くねんな(おいおい、開けるんかい。勘弁してや)。」
 「!」…息をのんだ。キャンバストップが開かれると、そこに一面の星空が広がっていた。
 そういえば、こうして車から星空を見たのは二度目だ。半年前には、年上の友人が帰省する際、同乗した車のサンルーフから、デネブ、アルタイル、ベガの作る大三角を見上げていた。深夜の吉野川河畔を、ひたすら走り続けていた。どこまでが街の灯で、どこからが夜空だったろう?そして、今輝いているのはオリオンだ。
 『意外と温いやろ?』石井の声に、我にかえった。…本当だ。ヒーターを効かすと、屋根が開けっ放しとは思えない暖かさだ。だが頭には冷たい風を感じる。上を向いてゆっくり息を吐くと、白い息が吸い込まれるように立ち昇っていった。
 …カセットから、最近売れ始めているバンドの歌が流れている。(…レベッカ、だったかな。)そうぼんやり考えながら、以前から聞こうと思っていた事を尋ねてみた。
「なー、卒業したらどうするん?」
 今しか、聞けない気がした。
 夜空に、車が走り続けていた。

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罰当たり? 

 他の車のことを称えたからか、MGが壊れてしまった。この頃の英国車は「英国病」と揶揄される、製造産業のモチベーションの低下による、不良品の多さが指摘されている。だから、多少のことは覚悟をした。しかし…。
 すんません、もう白旗です。あまりに修理代がかかりすぎです。
 …元は取れたと思う。MRなどという、めったにない駆動方式の車の運転を覚えることのできたのは、幸せだったし、奥の深さを引き出せる運転ができたと自負できる。高速や峠でないと性能を引き出せないが故、ゆっくり走る普段は、ストレスも溜まる事があったり。英国のライトウェイトは、なんというか…「エエ感じ」でした。
 車がないと辛いので、新しい中古車(笑)を物色中。次の車は原点に回帰します。カジュアルでホットなハッチ。うー、金無いや。

言の葉。 

 人の名前のことを、のきおの部屋でのきちゃんが話題にしてたので書くけど、『グローバルな名前を考えましたー』などといって、アヴァンギャルドな名前をつけるヤツ!なんで西洋風(しかも英語風)な名前を付けるのだ?グローバルなら韓国風、中国風、アラビア風を付けないのはおかしいやろ!白人コンプレックスやろ!そんでなー、女に「アンリ」なんて付けるな!それはフランスでは「男」の名前じゃ!
 嫁さんと子供の名前を考えるとき、三つの条件を決めた。1、簡単な名前にする。誰にでも呼びかけてもらうのは大事。2、名前に意味を込める。せっかく表意文字、「漢字」が有るんだし。3、日本人らしい名前にする。グローバルな時代であるからこそ、「出自」が重要視されるようになるだろうから。以上の理由で「大悟」が決まりました。

そういえば… 

 最近、うどんの食べ歩きに行ってないなあ。
 いっときすごかったけどねえ。今から15年位前。月二回の割で高速使って香川に行ってました。
 美味しかったよー。あんな単純な食べ物なのに、同じ味は一軒もなくて、なのにどれも讃岐うどんの「味わい」を共通して持っている。不思議なことに、その味わいを持たないところは美味くないんだな。
 ちょっとよそいきな「わら家」、日がな一日まったりしたい「はなや食堂」「長楽」…同じうどん屋と思えないくらい、店の規模とか、値段とか、客層とか違うのに、どこも「讃岐のうどん」。生活に根付いた息遣いがする。
 「宮武」に初めて並んだワクワク感、「彦江」「なかむら」「赤坂」「田村」をやっと見つけた時の高揚感。…そして、「山越」「やまうち」を初めて食べたときの感激。自然のど真ん中でいただく「谷川」。
 いまでも思い出す。「山下」のぶっかけに乗った海老天の美味しそうだったこと。笑っちゃう「あたりや」の店構え。同行した多くの人を虜にした「長田」。「竹清」や「さか枝」の活気。そして、ぬくいうどんに、きつねあげをのせて、表に出て田んぼを見ながら食べてたら、涙が出てきた「がもう」。そう、うどんを食べながら、泣いてしまった!
 今度は家族で行こう。子供がもう少し大きくなったら、また高速使って行こう。「池上」のばあちゃんに子供の頭をなでてもらったら、その子はきっと幸せになれる気がするから。
  

「シムソンズ」を観た…筈が無い。 

 カーリングをテーマに、例によって青春群像劇の「シムソンズ」。内容すら知らんが、きっとオリンピック代表になるまでを描いているんじゃないかと。
 それを踏まえて、もう「シムソンズ2」のプロットを考えてみた。突拍子も無いけど、アイデアコンペに出したつもりで書きます。下らん妄想ですが、付き合って読んでやって。
 イントロは、オリンピックで惨敗して帰ってきたシムソンズ。邪気の無い彼女らだが、ふがいない成績だった自分たちに、世間の風は意外と冷たいことを知る。それでも、次回トリノ五輪を目標に、再挑戦を始めようとするが、そこにはマイナー競技ゆえの厳しい「現実」が待ち構えていた。
 遠征費用もままならないどころか、自分たちが食べていくことすら難しい就職難。メンバーの結婚、練習すら満足にできない彼女たち。苦難を乗り越え、再び輝くことはできるのだろうか? 
 …女性が目標に向かっていく困難を通して、懸命に生きることの感動を表現したい。現実のシムソンズが、熱意で道を切り開いてきたように、周りの人々を巻き込み、大きなうねりが産まれる。支援の輪が広がって、遠征費用をカンパで捻出してくれた実話とか、エピソードで使いたい。
 …まあ、なんにせよ私の妄想で、とりあえずは今度封切りの映画が当たらないと、ギャグにもならんので、ヒットして欲しいモンです。
 皆さん、カーリング、面白いから応援しましょう。ビリヤードみたいな競技です。

遅くなったが、年末年始の雪の日。(もう春じゃ!) 


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しゃくしゃくしゃくしゃく。2 

 恐ろしいことだが、『釈お酌』が実は、釈本人の作詞ということを最近知った。
 …恐ろしい。
 それはともかく、今クールのドラマで面白いって思うのは、日テレの「神はサイコロを振らない」、NHK「氷壁」だと思うのですが。視聴率は知らんが、この二つは絶対名作になる、と断言しておこう。
 「戦国自衛隊」、こないだ視たけどさあ…あれだね、戦闘シーンで「サン・ゴーズ・ダウン」が流れて、思わず目頭が熱くなったよ。後は…えーと…えーと。

地上デジタル化に向けて。 

 一体どんなTV買えばいいのか考慮中。ってゆーか、さっぱり解らん。以前は、液晶にするか、プラズマか(さらに言うならリアプロか)、で悩めばよかったのだが、パソコンでも見られるとなると、『そういや、丁度パソも買いたいって思っていたな』なんて選択肢まで出てきたりして、何がお得なんだか、もうこんがらがって。
映画観るなら、プロジェクターってのもあり?誰かヒント下さい。

鶴亀に行く。 

 皆さんお元気で、嬉しかったです。
 解らない人のために解説しよう。鶴亀とは、高知で行われている、二十歳以上しかサークル参加できない同人誌即売会である。刑法違反をしないことのみが約束事の、自主、自治、自律を絵に書いたような素晴らしさと、それに反しただらだら感が素敵な運営。お気に入りなのである。あの顔、この顔、もうなんと言うか、一年ぶりに会う、家族のような懐かしさである。
 一年でだいぶ体型の変わった人もいる。いいんだ。あなたの人生が全ていとしいから。
 初めて逢ったときは中学生だったコもいる。頼りなさげな、それでいて怖いもの知らずだった少女だったのに、今では人の目を見て、はっきりと自分の意見を言える女性になった。嬉しくって仕方ない。
 愛媛から駆けつける先生、ころころ笑う、太陽のような女性、ろくに挨拶もできなかった旧友、プリン姉さん、ケーキ屋さん、いつもの君、相変わらずのあなた、みんなみんな大好きです。
 で、ごめん!毎年たこ焼き屋で参加する俺なのに、今回申し込み期限を失念するという、実に間抜けな理由で参加できませんでした。固定客も付いてたのに、残念。来年!復活するぞー、と誓った一日でした。みんなー!俺のたこ焼き喰いたいかー?
 『なんてな。』 (by美少女H)

「アイデン&ティティ」を観た。 

 ロックって、何だよ。
 主人公は常に問い続ける。
 恋って何だ。友情って何だ。人生とは。
 みうらじゅんの原作を、熱く熱く映像化した作品。これ、いいぞー。
 生きる苦悩や、情けなさや、そんな「青春」こそが、かけがえのないロックの魂に繋がっていると、そんな確信めいた気持ちを持つことができて、なんか嬉しかったよ。
 観ていた間中、『ロックが死んだんならそりゃあロックの勝手だろ』…なんてハイロウズの曲を連想して、なんだかとっても幸せな気分に浸りました。これで充分です。
 蛇足ですが、始めてクドカンの脚本良いと思えたです。

   監督 田口 トモロウ
   脚本 宮藤 官九郎
   出演 峯田 和伸
      麻生 久美子
      中村 獅童
      大森 南朋
      マギー

ロータス!ロータス!! 

 もう、僕らの年代にはスポーツカーのスーパーブランドである。で、この間、インポートカーの展示会があったので、エリーゼを見に行ったのである。
 アルミを削ったり、接着したりしたシャーシに、FRPやらアルミやらを、ふんだんに使った車体各部品が載っかっている。イメージとしては、3ナンバーの幅の軽自動車に1800ccのエンジンを押し込んでいる、という感じだ。
 メルセデスには興味ない。アルファをぱぱっと見たら、お目当てのロータスのブースに行く。…思ったより車高は低くない。こんなに近くでじっくり見たのは初めてだが、今まで散々グラフィック誌で見ているので、「こんなもんか」感が大きかった。
 今度は座ってみる。…『ひ、低い』…いやあ、ほんっと、低い。これは写真じゃ分かんなかった。ぐっ、と潜り込む感覚だ。ロータスはやはり本気でスポーツカーを作っている。これはこちらも燃えてくる。たとえ50キロでだらだら走っても、マシンからの働きかけがすごいだろう。『こりゃいい車だ』そう感じた。
 ところが、燃える心と裏腹に、何だか醒めた気持ちにもなった。それというのも自分の生活で、いつもいつも神経を研ぎ澄まして走ることは無いと気がついてしまったからだ。速く走る、ではなく、五感をフル活用して走る、そんな感じだ。慣れても変わらないだろう。これはそういう車だ。
 一息ついて、ロータスのブースをあとにした私に、今度はシトロエンやルノーが笑いかけてきた。エリーゼはいい車だ。憧れる。でも、カジュアルなベクトルが無いと、もう私にはキツかったりする。先立つものも無いけどね。

「ヴィタール」を観た。 

 大好きな塚本監督の、なかなかの力作。
 「失ってしまったモノ」に対して、それを認めることができない主人公。失ってしまったことを確かめるために、彼が没頭し始めたものとは。
 やがて消えてしまうものを、時に抗うかのように詳細に書きとめていく、その魂の発露は、見るものの心を打つ。狂ってしまいそうになりながら、正気とのぎりぎりの境で何とか踏みとどまる、そのラストに喝采。
 やはりこの監督、ただもんじゃない。

   監督 
   脚本 塚本 晋也
   出演 浅野 忠信
      柄本 奈美
      KIKI

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